プリズナートレーニング ポール・ウェイド著
1自重筋トレの本
「筋トレをしなくてはいけない」と思い立ったけど、コロナでスポーツジムを退会してました。また入会金払うのも悔しいし、何よりマスクをして運動するのがつらい。
スポーツジムに入ったはいいけど、結局続かず、ただの寄付になってしまった経験も多数あります。
そもそもボディビルダーを目指している訳ではないし、私の筋トレの目的は健康維持、体力増強、スタミナ増強できたらいいな、、、位のヘタレなレベルです。わざわざジムに通わなくてはいけないような根性のいる習慣は続かない自信アリ。
そんな訳で手っ取り早く自宅でできる自重筋トレをやってみようと思いました。
でも、何をどれだけすればいいのか基準が欲しかったのです。
2初心者から上級者まで
元囚人にして、すべての自重筋トレの源流にあるキャリステニクス研究の第一人者、ポール・ウェイドによる
「全米ベストセラーの筋肉トレーニング本、スパルタ軍、ローマの剣闘士、そして世界の監獄でひそかに受け継がれてきた究極のメソッド。」
ということですが、内容をみると初心者の私でも出来そうなところから始まります。
1979年のそれでサン・クエンティン州立刑務所に入り、その後の23年間のうちの19年間を、地獄のアルカトラズにとって代わったアンゴラ(別名ザ・ファーム)やマリオン(ザ・ヘルホール)など、アメリカでもっともタフな監獄の中で暮らしてきた。P21
監獄に入ってすぐに体験した厄介事のおかげで、わたしは、“囚人”が空気を吸うように他人の弱さを食い物にする生き物であることを知った。
そこで流通する通貨は脅迫だった。生き延びるために誰かの雌犬になるのだけは嫌だった。ターゲットにならないための唯一の方法。それは、できるだけ早く自分を“つくり上げる”ことだった。P23
「ショーシャンクの空に」を思い出しました・・・。
進歩していく監獄アスリートもまた、タイムテーブルを開発する賢さを持ち合わせている。やりたくなった時だけ、あるいは、退屈や孤独を紛らわせる時だけキャリステニクスを行うのではない。
監獄内のルーチンを理解し、そのルーチン内にトレーニング時間をうまく挿入するのだ。それは、ほとんどコントロールが利かない世界で、思うままに世界をコントロールする自由を手にすることだ。
自分に属する何か、好ましく思える何かを、短い時間、所有することだ。忙しい一日の後だったり、怠惰になったりすることで、時間が来てもやる気が起こらない時もある。
しかし、“その時”が来たらとにかくワークを始め、やるべきことをなす。すると、退屈と無駄に終わるはずだった時間が、達成した満足感と、精神的・肉体的な高揚感に置き換わる。P311
・・・ストイック!
監獄の中で、わたしを正気にとどまらせてくれたのがトレーニングだった。たくさんの男たちもそう言っていた。トレーニングだけが確かなものであり、楽しみだった。
一日のうちのそれ以外の時間がどれほど狂気に満ちていようと、その狂った世界で、トレーニングだけが岩のように安定している場所になった。
~論理的であり、意味があった。筋が通っていた。常に前進し、常にコントロールしていた。わたしにとって、これほど特別で魅力的な時間はなかった。
わたしが何を言っているか理解したいなら、あなたも本気でトレーニングに取り組む必要がある。トレーニングの世界にすでにいたら、きっといま、大きく頷いているだろう。
始めれば、だれもがいつかわかることだ。P322
本書の通りに続けられれば、「ちょっとどうかしてる」と言いたくなるような筋肉をつけられそうです。そこまで求めてはいないけれど、とりあえず、「新入り」プログラムから始めてみます。(続けられたらその後の経過を書くかもしれません。)
でも、この表紙はどうかと思うのよ。本屋さんで手に取り難いのよ。