自在力   塩谷信男 著

自在力  塩谷信男 著 

平成10年(1998年)に書かれた本です。90代の著者が、「正心調息法」という腹式呼吸法(調息)と正しい心の使い方(正心)によって心身の健康と願いを実現していく方法を記しています。
深い呼吸と強い想念を繰り返すことで宇宙に遍在する力を身体の内部に集めて願いを実現する、という方法です。
著者の様々な不思議な体験(今でいうと引き寄せの体験ですね)や「正心調息法」を実践した他の方々の体験談が書かれていてわかりやすいです。

丹田呼吸はしていましたが、呼吸しながらイメージするというやり方は初めて知りました。早速実験してみます。

病弱だったわたしは若いころから、さまざまな健康法をあれこれとためしてきました。
それら多くの健康法や呼吸法を実践しながら、それぞれの長所や短所を見極め、その集大成として六十歳のときにほぼ完全な形に仕上げたのがこの正心調息法です。
…六十歳を境に若返ったと胸を張れるのも、正心調息法がそのバックボーンにあるからなのです。

正心調息法でなぜ人生が自在になるのか――ひと言でいえば深い呼吸と強い想念とをくり返すことによって宇宙に遍在する無限、かつ偉大なパワーをわたしたちの身体の内部に集めることができるからです。
さらに外部のすべての物事に対してもその力を放射、活用できるからです。

強く願えば悪いことも、否定的な感情もすべて現実化されます。ただし――その責任もまた人間はおのれで引き受けなくてはなりません。悪いことをすれば、そのぶんわたしたちは悪い因をつくることになります。
この因はどこかでかならず果となって、自分の身にふりかかってくるのです。
悪い念でだれかにダメージを与えたり、足を引っ張ったら、それと同様の、あるいはそれ以上の災難や災いがめぐってくるのです。いわゆる因果応報です。
人を呪わば穴ふたつということわざは正しいのです。そして恩は倍返しだが、悪い報いは三倍返しなのです。

                        悪い報いの方が返しが大きいんですね~

因果応報のサイクルによって、悪いことをした人間もあくまでその自由意志のもとでよい方向へ目覚めさせる。そういう機会を、神は人間のちっぽけな心のサイズではとても測りきれない大きな意思によって、人間に与えてくれているといえます。

演技をくり返すうちに、しだいにそれが癖や習慣化してくる。そういう傾向や素地が心の中に形成されていき、やがてそれが本質となっていくからです。「かのごとく」振る舞ううちに性格や行動もそれらしく変わり、だんだん心の波長がそのふりに同調して、そのよい波長に合うような出来事が起こるようになってくるものだからです。

楽しくしていると楽しいことが引き寄せられてくる。
・・・先日私は、モヤモヤしてたら、さらなるモヤモヤを引き寄せてしまった、という経験をしました・・・。モヤモヤの引き寄せ、イヤですね。。