亀裂 創業家の悲劇 高橋篤史 著
日本に住んでいれば名前は知っている企業の創業家の知らなかった内情が9家族分描かれています。
何か経営の参考になることないかな、と思って手に取ってみましたが、正直、会社経営の参考になるところはほぼ無い。
2,3家読んだだけでゲンナリしました。(まぁ内紛の起こった創業家を扱っているので仕方ないですが。)
意外だったのは、M資金詐欺に騙される経営者が多かったこと。金額が30億円とか40億円なのも驚愕です。
そこまで払う前に何故気づかないのか、、と傍からは思うのですが、本人の金銭に対する執着が、似たような金銭への執着を呼び込むのかしらと。
30億円払い込むお金があるのも凄いですもんね。後は、ワンマンでやって来て周囲の忠告を聞けない様になってしまっているためでしょうか。
創業家の悲劇ですので企業の代替わりの争族の様子も書かれているのですが、若くて経験も少ない二代目が周囲からチヤホヤされたら、もともと金銭感覚もおかしいし、それは「人間、普通の人ならこうなるかもね、、」という所もあり。
逆に、企業の世襲代替わりを成功させている会社の凄さを感じました。
お暇でしたらどうぞ。
身の丈に合わないお金は身を亡ぼすなぁ…と。