やってのける  意志力を使わずに自分を動かす         ハイディ・グラント・ハルバーソン 著

やってのける  意志力を使わずに自分を動かす  ハイディ・グラント・ハルバーソン 著

目標や計画を立てる、といっても漠然としてしまってなかなか具体的な形に出来ない場合があります。
そんな時、科学的にアプローチし達成可能な目標や計画を立てるための方法が説明されています。

目標は立てるけど、すぐに挫折してしまったり、計画通りに進まなくて投げたくなる。(そして計画倒れになる。)
私は毎年新年にたてる1年の目標、小正月の頃にはすでに頭から消えております。

威張れることじゃない…

この本は、目標の種類と自分のタイプを分析し、失敗を回避し目標を達成するための、シンプルで効果的なアプローチを提示してくれます。
何より、自制心が使うと消耗され枯渇していくものであるとは思ってもみませんでした。持って生まれた気質かと思ってましたが、自制心は筋肉と同じく鍛えなければ衰える、鍛えれば強くなるものだそうです。

「なぜ」という視点で捉えると、日々の小さな行動にも、意義を感じやすくなります。理由が明確になることで、小さな行動が、大きな目標を達成するための一歩に変わるのです。
その結果、衝動的な行動は減り、誘惑にも負けにくくなり、前もって行動を計画するようになります。また、外部的な要因(「他者」「ツキ」「運命」など)にも左右されにくくなります。P41

「何」を基準にすると、具体的な行動(A点からB点へどう進むか)に意識が集まります。
「何」の考えには、「やる気を高めにくい」「“木を見て森を見ず”の陥穽にはまりやすい」などの弱点はあるものの、複雑な道のりを着実に進みたいときには抜群の効果を発揮します。難しい何かに挑むときは、いったん「大きな絵」は忘れ、目前のタスクに集中するとよいのです。P42

目標の内容や、行動する人が置かれている状況にかかわらず、必要な行動を「いつ」「どこで」「どのように」実行するのかを計画することは効果的です。シンプルな計画は、成功の確率を上げるためにできる、もっとも効果的な方法だと言えます。P198

目標達成のためには、自制心を鍛えると同時に、自制心にはどんな人であれ限界があることを自覚すべきです。失敗しやすいシチュエーションを理解し、その状況に陥ったときの対処策を計画しておくことが、日々直面するさまざまな問題をうまく処理しつつ、効果的に目標を達成する鍵になります。P220

なるほど!と思うことの連続で早速使ってみよう、と思いました。

お正月に立てた目標、覚えてます?