THE ALMANACK OF NAVAL RAVIKANTシリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント  エリック・ジョーゲンソン他著

THE ALMANACK OF NAVAL RAVIKANT
シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント エリック・ジョーゲンソン他 著

シリコンバレーの思想家らしい内容
 「富」と「幸福」についてナヴァル・ラヴィカントがツィッターやブログ記事、ポッドキャストを通じて語ったものを編集した本です。
 「シリコンバレー最重要思想家」というのは出版社が売るために付けたタイトルでしょうけど。引っかかって買いました…。
 でも、面白かったです。
 

一攫千金で財産を得たんじゃない。いつも小さなことの積み重ねだった。事業を生み出し、機会を生み出し、投資を生み出しながら、たゆみなく富を生み出していったんだ。
一度の大儲けなんかじゃなかった。私は当たり年の1年で財産を築いたわけじゃない。一度に少しずつかけらを積み重ねていった。
選択肢を増やし、事業を増やし、投資を増やし、できることを増やしていった。P91

人に誇れないことをするときは、よくよく考えたほうがいい。いつか自分の身を滅ぼすことになるからだ。私は誰かがそういうことをするのを見たら、一度目は注意する。
ちなみに、それで改心する人はいない。だから距離を置く。私の人生から締め出してしまう。P119

人間には不思議な一貫性がある。因果応報とは、自分自身の習癖や美徳、悪徳をくり返し、最終的に自分にふさわしい報いを受けるということだ。
つねに恩送りせよ。そして損得は考えるな。P121

私にとっての幸福は欲望のない状態、とくに外的なものへの欲望がない状態だ。欲望が少なければ少ないほど、物事をあるがままに受け入れることができるし、心が雑念で揺れ動かなくなる。
雑念が存在するのは、心が未来や過去に向かって動いているときだけだ。今この瞬間を味わえば味わうほど、ますます幸福で充足した気持ちになれる。
…私にとっての幸福とは、苦しまないこと、欲しないこと、未来や過去のことを考えすぎないこと、今この瞬間とありのままの現実、あるがままを受け入れることだ。P174

欲望とは、「欲しいものを手に入れるまで不幸でいます」という契約を自分自身と交わすことだ。ほとんどの人は、このことを自覚していないと思う。P186

私が誰かの期待を裏切ったとしても、それはその人の問題だ。私がその人と契約を結んでいるのなら、私の問題になる。でも勝手に期待されているのなら、それは完全にその人の問題だ。私の知ったことじゃない。
人は人生にいろんな期待を持っている。勝手な期待は早く砕いたほうがいい。P258

まぁまぁ面白かった。